バスキュラーアクセス管理研修 参加記録

2018年8月19日にバスキュラーアクセス管理研修に参加してきましたので

内容や感想なんかを書いていきたいと思います!

 

プログラム

  1. VA管理に必要な血管解剖の知識と理学所見
  2. VAトラブルの実際
  3. VA管理におけるモニタリングの有効活用
  4. エコーの原理と基礎
  5. エコーによる形態評価、機能評価と職種間のVA情報共有の実際
  6. エコーガイド下穿刺
  7. VAカテーテル管理の実際

以上の内容でした

 

各講義で特に勉強なった点をピックアップして書いていきます

 

1、VA管理に必要な血管解剖の知識の知識と理学所見

まずは血流の分布から

血液量5000mL程度の人をモデル(体重65kg)に考えて

  • 動脈血900mL
  • 静脈血3600mL
  • 肺循環500mL(肺動脈+肺静脈)

 

になるそう

これは体中をめぐる血管の中にある血液量の分布なのですが、意外に静脈内に分布している血液って多いのですね…

 

臓器ごとの血流分布では

脳に15%、腎臓に23%、肝臓に28%、皮膚に…といった様に分布しています

 

バスキュラーアクセス(以後、VA)はどのように考えればよいかといいますと…

臓器ごとの分布に「VA」という項目を一つ追加したように捉えて考えるとのこと!

※ここでのVAはいわゆるシャントのことで非シャント(表在化動脈、カテーテル)では血流分布は変わりません

 

VAの血流量を1L/minとすると

体重65㎏の人では心拍出量は約5L/min ほどなので

腎臓や肝臓に相当する血流量がVAに流れることになります!

 

VAの分まで心臓から血液を送る必要があるので上記の例で考えると

5L+1L=6L 

 

つまり、VAのない状態に比べ1分間あたり1L分多くの血液を循環させる必要があるのです

この1L/minの血液量を心臓がまかなうことになるのでかなりの負担に

そういった理由で心機能に問題がある場合はVAの選択に動脈表在化、カテーテルが検討されるのです

 

 

この講義内でVA造設前の問診について初めて知ったことが

 

既往歴を確認するときに

虚血性心疾患、糖尿病、先天性心疾患… 等の心機能や血管病変が疑われる既往だけでなく

外傷による血管損傷の可能性、乳がんの手術も確認しているのだとか…

  • 骨折の既往により静脈がつぶれてしまっているケースがある
  • 乳がん手術の既往でVA造設後に静脈高血圧症を呈するケースが多い

などの理由で問診するようです

 

なるほど…

 

2、VAトラブルの実際

VA増設後の機能不全(主に狭窄による症状)

  • 穿刺困難
  • 脱血不良
  • 静脈圧上昇、返血困難
  • 再循環
  • 止血困難

 

VA機能不全以外のトラブル

  • 穿刺部瘤
  • 吻合部瘤
  • 狭窄前拡張
  • 狭窄後拡張
  • 切迫破裂

 

循環に関わるトラブル

  • 静脈高血圧
  • 過剰血流
  • スティール症候群

などなど様々

 

トラブルに関しては、透析関係の医療従事者なら耳が痛くなるほど聞いているかと思いますので割愛させていただきます

 

この2つの講義は同じ先生だったのですが

トラブルを防ぐ、早期発見には理学所見が大切!ということを強調していました

 

エコー等の検査は理学所見があっていたかの確認に使用するくらいの気持ちでいいみたいです

 

現場で働いていても確かにエコー検査の結果のみで判断できることは少ないですし、数値はあくまで流量で、血管内の内圧が高い場合は流量が少なくても脱血不良にはならなかったりしますし!

 

表在化動脈で考えてみると分かりやすいかもしれませんが、血液の循環に関してはシャントがあるわけではないので一般的な人と同等の血流速度で流れているわけです

 

上腕動脈ですと約100mL/minほどでしょうか?

数値上で言えばQBとれません!ということになるのかもしれませんが、末梢血管抵抗があって流量としては流れていないだけなので一般的な内シャント以上にQBはとることができます!

 

うちの先輩の中にもこのあたりのことは理解できていない方もいるので少し知っておいてもらいたいなーと思いつつ…

 


後半は蛇足で長くなってしまいましたが今回はこれくらいで

残りの講義の内容や感想は次回以降に更新します!

 

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